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バイエルン戦ベンチ外だった香川真司が2016年【0得点】【0アシスト】で前半戦の勢いを失ってしまった原因とは?

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ブンデスリーガ(ドイツ)ボルシア・ドルトムントの日本代表MF香川真司は2016年いまだ無得点・無アシスト

ドルトムントの日本代表MF香川真司の現在

ボルシア・ドルトムントのMF香川真司は、現在、

ブンデスリーガ(ドイツ)で、

2015-2016シーズンを戦っている。

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しかしながら、年が明けた2016年に入り、

いまだノーゴール・ノーアシストである。

なぜ香川真司は周囲の期待に応えるはたらきが

できないのか。

今回は上記の点を考察してみたい。

香川真司のプレースタイル

まず、香川真司の真骨頂を整理しておこう。

それは、何と言っても

  • ファーストタッチ
  • 視野の広さ

である。

そうして、次のようなストロング・ポイントを持つ。

  1. 中盤の底で攻撃のスイッチを入れる(攻撃の起点)
  2. シャドウストライカーとしてフィニッシュにからむ

中盤の底近くまで下がり、DFやボランチからパスを引き出すと、

敵を背負った状況でも、ファーストタッチで、

ボールをロストしない位置に置くことができる。

そして、ピッチ上でゴールに対し横向きになるか、

反転して相手をかわして前を向けば、

サイドに展開したり、縦への鋭いパスを供給したり、

サイドチェンジをしたりといった視野の広さを披露し、

攻撃の起点となる。

そのため、香川はパス成功率が非常に高い。

また、サイド攻撃やCFのポストプレーに対して、ワンツーの壁となり、

自らはパス&ゴーで、シャドーストライカーとしてバイタルエリアに侵入し、

ファーストタッチで相手を置き去りにし、ゴールやアシストを量産する。

前ドルトムント時代の2011-2012シーズンには、

ブンデスリーガにて、31試合13得点9アシストを記録し、

マンチェスター・ユナイテッド(マンU)在籍時には、

アジア人初のハットトリックを記録している。

ドルトムントの同僚であるドイツ代表DFマッツ・フンメルスは語る。

フンメルス

「シンジはワールドクラスの選手だ。ボールをキープする際の

スピードとテクニックには悪魔的な怖さを感じるよ。味方でよかった」

http://www.soccer-king.jp/sk_column/article/33929.html

アーセン・ベンゲルやジョゼ・モウリーニョも認めた香川真司

モウリーニョ

「実はまだレアルの監督だった頃、私はカガワの獲得に動いていた。

彼がマドリーに来ることはなかったが、彼のプレースタイルが好きなんだ」

http://number.bunshun.jp/articles/-/747431

香川真司はアーセン・ベンゲル監督やジョゼ・モウリーニョ監督といった

世界に名だたる監督が、実力はワールドクラスと評価し、獲得を考えたサッカー選手だ。

そんな香川真司が突然下手になったとは到底思えない。

2015年10月27日のドルトムント地元紙『ルール・ナハリヒテン』でも、

「香川真司、BVB(ドルトムント)の小さな魔法使い」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151027-00010017-theworld-socc

と題して称賛している。

では、不審にあえぐ理由は何なのか。

香川真司のこれまでを紐解きながら、考えてみよう。

マンチェスター・ユナイテッド(マンU)での挫折とドルトムントの変化

マンU時代ファーガソン監督からモイーズ監督、そしてファンハール監督

香川はブンデスリーガを2度制覇(年間ベストイレブンにも選出)し、

マンUのアレックス・ファーガソン元監督に惚れられ、

鳴り物入りでイングランドのビッグクラブであるマンUに移籍した。

マンU:オールドトラフォード

ところが、ここで、不遇のときを過ごすこととなる。


サッカーの母国イングランドのプレミアリーグには、

次の2つの特徴が挙げられるだろう。

  1. フィジカルコンタクト
  2. サイド攻撃

プレミアリーグは、各国リーグと比べてコンタクトが激しい。

香川と同じようなタイプの選手であるマンチェスター・シティ(マンC)の

スペイン代表MFダビド・シルバはプレミアリーグの難しさを語った。

ダビド・シルバ

「スペインで慣れ親しんでいた環境から(プレミアでのスタイルに)

アジャストするまでには、多分1年かそれ以上はかかったと思う。

ここでは同じプレーを、はるかに速いスピードで

こなさなければならないんだ」

http://number.bunshun.jp/articles/-/821850

香川は決してフィジカルが強くない。いや、むしろ弱い。

しかし、香川自身はそんなこと、もちろん初めから分かっていただろう。

移籍1年目の2012-2013シーズンは、10月にけがをし、2か月以上欠場したが、

筋肉をつけ、体を大きくして、コンタクトに強くすることはできるだろう。

しかし、そうなれば当然、持ち前のスピードは落ちることになる。

フィジカルの弱さを補うために、ファーストタッチで相手をかわしたり、

ワンタッチでパスをさばく技術に長けているのだ。

短所は長所なのである。

ところが、ここで、激しいコンタクトをかいくぐり、前を向くことができない理由がある。


イングランドの伝統的な基本戦術はサイド攻撃である。

そして、ファーガソン元監督の率いるマンUの基本戦術も同じだった。

ファーガソン

とにかくサイドアタッカーが個人技でピッチを駆け上がり、クロスを入れる。

縦に早いパスが無いわけではない。

しかし、DFやボランチの、チームとしての、ファーストチョイスは

サイドなのである。

つまり、

香川のスタイルは、マンUのサッカーとマッチしなかった

ボールに数多く触れることでリズムをつくりながら、

組織で相手ディフェンスを崩す際に真価を発揮するのだから。

逆に、遅攻を招いていると非難されたこともある。

また、ロングシュートやミドルシュートにも課題がある

アタッキング・サードでシュートを狙うような思い切りのよさがない。

その課題がもし克服されたら、プレースタイルから、

日本のリオネル・メッシになれるだろう。

そんな中、それでも何とか結果を出そうとあえいでいたが、

さらなる悲劇が香川を襲う。

ファーガソン元監督の勇退である。

モイーズ

エヴァートン時代の手腕が買われ、同じスコットランド出身監督として、

デイヴィッド・モイーズ前監督が後任となったが、

やはり、基本的な戦術は変わらなかった。

その結果、単なるパスの中継地点という役割に徹してしまった。

そして、出場機会の激減。ベンチを温めることが多くなる。

もっとも、モイーズ前監督の戦術や選手の起用法・采配は物議を醸し、

結果、数々の不名誉な記録を打ち立てたのだが・・・

さらに解任されたモイーズ前監督の後任として、

ルイス・ファン・ハール監督が就任した。

ファン・ハール

小さなクラブでは、監督がシステムや戦術を工夫しながら、

既存の選手でやりくりをしていく。

しかし、これは資金が潤沢にあるビッグクラブの宿命だが、

世界的に名の知れた監督を連れてくることができる反面、

監督の理想とするシステムや戦術が先行し、

それにマッチする選手を獲得。

逆に合わない選手は放出という流れができる。

そうして香川は、構想外を言い渡され、

出場機会を求めて古巣ドルトムントへ復帰することとなる。

香川真司(マンU)2


ここで重要となってくるのが、香川のこれまでのキャリアとメンタルである。

北京オリンピック出場や南アフリカワールドカップサポートメンバーとしての帯同など、

香川真司はアンダーカテゴリーにおいて、ほぼ飛び級で日本代表に選出されてきた。

これまでのサッカー人生は順風満帆で、いわばサッカー・エリートである。

これまでに、いくつかの壁は乗り越えてきたかもしれない。

しかし、香川はマンUというビッグクラブで、

おそらく自身のサッカー人生で初めての「挫折」をしたのではないか。

ドルトムント復帰、そしてクロップ監督からトゥヘル監督へ

前ドルトムント時代のユルゲン・クロップ監督は

ゲーゲン・プレスという戦術をとっていた。

簡単に説明しよう。

クロップ

まず、自分たちがボールを保持し、陣形が整った状態で、

GKまたはDFラインから、前線のターゲットへロングボールを入れる。

そのままシュートまで持ち込めればいいが、そう簡単にいくはずはなく、

相手ボールになることが多いだろう。

つまり、取られることが前提となっている。

そこで、前線からプレスを段階的・組織的にかけていき、

アタッキングサード近くでボールを奪取する。

そこから爆発的なショートカウンターを狙うという戦術である。

当然、

  • チーム全体のインテリジェンス
  • 相手にかわされないディフェンス・スキル
  • 狭い中での正確なパス交換におけるパス・トラップの技術
  • バイタルエリアに複数の選手がなだれ込む連動性や広い視野

が要求される。


つまり、香川が日本(セレッソ大阪)から移籍した先は、

自身のストロング・ポイントを十分に発揮できる戦術を

主とするチームだったのである。

しかし、香川がマンUからドルトムントへ復帰したとき、

復調したくともできないほど、香川本人にはどうしようもない要因が

多くあった。


  1. 主力の移籍
  2. ケガ人の多発
  3. チームの不振

まず、前ドルトムント時代のゲーゲン・プレスにおける

キーマンの移籍である。

前線のターゲットとしてポストプレーをこなせる

CFロベルト・レバンドフスキはいなかった。

レバンドフスキ

代わりにいたFWチーロ・インモービレや

FWピエール=エメリク・オーバメヤンは裏に抜けるタイプで、

ターゲットマンにはなれなかった。

カウンター時、パス交換の相手の一人だった、

才能あふれるMFマリオ・ゲッツェもいなかった。

ゲッツェ

次に、気心の知れたMFイルカイ・ギュンドアンなどの

ケガ人の多さが挙げられるだろう。

Foto: Nigel Treblin

そして、チームメンバーの不調とチーム全体の不振の悪循環である。

ゲーゲン・プレスは非常にタフな戦術である。

引いた相手には機能しづらく、また、相手チームが学習し、対策を練れば

もちろん簡単にはいかなくなる。

そのような状況の仲、選手ひいてはチームに迷いが生じることもあるだろう。

MFヘンリク・ムヒタリアンは、ボールを保持すると、

ドリブル突破を仕掛け、そのまま強引にシュートを打っていた。

ムヒタリアン

それには、さすがのDFマッツ・フンメルスも怒りを露わにしていた。

FWマルコ・ロイスも同様のプレーが多かった。

ロイス

結局それでは、組織的に相手を崩しているわけではないので、

シュートを打たされている状況となり、ゴールネットは揺らせなかった。

香川のような試合のリズムを大切にする選手にとって、

ただ強引に攻め、得点につながらずに攻撃を終えられると、

ずっと守備に回ることになり、フラストレーションが

溜まっていただろう。

そして、とうとうクロップ監督はドルトムントを去ることとなり、

新たにトーマス・トゥヘル監督がFSVマインツ05から招聘された。

クロップとトゥヘル

2016年不調の香川真司、ドルトムントはバイエルンに追いつけるか

うまくいかない香川真司とドルトムント

学生時代に部活動などで運動経験があり、現役引退後に趣味でそのスポーツを

やったことのある方なら共感いただけるだろうが、

選手経験のある人間は、最も動けた時の自分の亡霊ともいうべき残像が

脳裏に焼き付いている。

香川は今、「こんなはずではない」と、過去の自分という亡霊に

憑りつかれている気がしてならない。

香川真司2

そして、ドルトムントは、ゲーゲン・プレスを研究され、

対策を講じて進化した他チームに結果が出せないでいる。

トーマス・トゥヘル監督への期待

各チームが、監督が、お互いに切磋琢磨し、研鑽し、

進化していくのが、現代サッカーの醍醐味である。

トゥヘル監督は、クロップ監督のゲーゲン・プレスに

バイエルン・ミュンヘンのジョゼップ・グラウディオラ監督のような

ポゼッションサッカーを融合させることができる監督だと

期待されている。

トゥヘル

ドルトムントがトゥヘル監督の下で進化を遂げれば、

それは、マインツ時代の岡崎慎司と同じように、

香川真司にとっても好影響を及ぼすだろう。

しかし、3月5日ブンデスリーガ第25節。

前節でマインツをホームに迎えた首位バイエルンが破れたことで、

勝ち点差を『2』に縮める大一番だったが、

香川は5試合ぶり、今シーズン2度目のベンチ外だった。

トゥヘル監督は試合後、次のように語った。

「今日は後ろに5枚を並べる戦術だったので、

非常に心が痛んだけれども、10番の選手を外すしかなかった。

病気でもケガでもない」

http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20160306/408140.html

果たして本当に「戦術的理由」だけなのか、気になるところだが、

とにかく、試合は0-0で終わり、勝ち点差を詰められず、残念だった。

香川真司

過去の自分という亡霊を払拭し、

さらなる進化をとげた香川真司を見たいのは、

私だけではないだろう。

トゥヘル監督の下で、

黄色のユニフォームをまとった香川がまた輝くことを

願ってやまない。



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埼玉県在住のサッカーフリーク。主に海外サッカーが専門。Naoki、Seiyaとは仲がいい。 好きなフォーメーションは4-3-3。 選手のプレーをサッカー経験者の目線で分析する。
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