グアルディオラ監督とは?
グアルディオラと聞けばおそらく多くのサッカーファンが耳にしたことがある監督だと思う。
このグアルディオラという監督はバルセロナの黄金時代を築き、同クラブに多くのビッグタイトルをもたらした
そして2013-2014シーズンからバイエルン監督に就任し、初年度でブンデスリーガ優勝、昨シーズンの2014-2015シーズンも優勝し連覇を達成した。
なぜグアルディオラはバルセロナとバイエルンで結果を出しているのか?
その彼の止まらない進化を続ける戦術を簡単にわかりやすく解説したい。
11/5チャンピオンズリーグアーセナル戦を元に解説
選手に固定ポジションでプレーさせない
チャンピオンズリーグのグループリーグホームアーセナル戦と
ブンデスリーガで日本代表香川真司が所属するドルトムントと対戦したときのフォーメーションが上の画像である。
アウェーでアーセナルにバイエルンに2-0で敗れており、ホームで対戦したわけだが、グアルディオラはこの大事な1戦に大胆な選手起用を試みている。
まずはトップ下の選手コスタの起用法だ。
この選手ドルトムントの図(11番の選手がコスタ)をみるとわかるのだが元々ウイングを主戦場としておりトップ下が適正ポジションではない。
しかし相手によって選手のポジションを変えるグアルディオラにとってはこんなことなど日常茶飯事。
さらにこの選手起用によって先制点が生まれているのだからやはりすごいとしかいいようがない。
19才コマンがチャンピオンズリーグで先発しロッベンが控えに
19才の選手がヨーロッパ最高のリーグで先発するなど普通なら考えられないことだがグアルディオラはコマンを先発で起用した。
しかもこのコマンが相手を自らの戦術にハメることに成功し、レバンドフスキのヘッドでの先制点が生まれている。
なぜコマンを先発させたのか?
それはアーセナルのDFとコマンがわざと距離を置きボールをキープ、すると中央の選手がフリーになり、
コマンは突破するふりをしてMFチアゴにパスそこから中央のペナルティエリアにいたレバンドフスキに浮き球のパスを通し先制ゴール。
これはレバンドフスキの個人の能力もすごいのだが、コマンのプレーが起点となっており、ウイングに「無理に仕掛けず、タメを作れ」とグアルディオラが
指示を出したことで相手DFが引き付けられて生まれた戦術的ゴールだった。
つまりグアルディオラの思い描いた通りのゴールだったのである。
ちなみにコマンが先発しミュラーが右サイドに入ったので本来ンスタメンをはるロッベンは控えの扱いとなっている。
グアルディオラのバイエルンは全ての選手がレギュラークラスであり、ずっとスタメンをはれる選手など存在しないのだ。
アーセナルを戦術で負かし5-1の大勝
前回2-0で負けた相手に5-1というスコアで勝つのは普通は不可能に近い。
しかしグアルディオラはそんな常識など簡単に超えてしまう。
計算されつくした戦術にはどんなにいい選手を擁しているチームでもそれ以上の戦術で勝負しなければ勝つことは難しい。
例えばコマン以外にも右サイドバックのラームが前線に上がりミュラーの点をお膳立てするなどいろんなポジションの選手が攻撃に絡んでくる。
その際はきっちりボランチのシャビ・アロンソが最終ラインまで戻り相手のカウンター攻撃に備えてカバーするなどの措置がとられており、
全くスキがない。
だから相手とは打ち合いにならずに1点しか点を与えていないのである。
まとめ
グアルディオラの戦術を簡単に言うと、
- キーパー以外のポジションの選手は固定して起用しない
- 相手の戦術によってフォーメーションは変える
ということです。
皆さんも海外のサッカーを観戦するときに是非フォーメーションの選手の配置をみながらみてほしいですね。
あの選手はなんであそこで起用されているだろう?
と疑問に持ちながら観戦しその後のハイライトの解説番組等をみて「なるほどな」と理解を深めることでサッカー観戦がより一層おもしろくなるでしょう。
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