日本人サポが期待しているよりも低評価で残念!テネリフェに移籍した柴崎岳のスペイン内での本当の評価、期待度は?

サッカーコラム
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ついに決着のついた柴崎の移籍

現地時間1月31日、ついに日本代表MF柴崎岳の移籍が成立した。契約は、2017年6月30日までの半年。

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代表に呼ばれている清武がセビージャで試合に出場してない状況で柴崎にオファーが殺到はあり得ない

そもそも、なぜここまでギリギリの移籍になったのか。

それは、日本での報道と現地での現実に大きなズレがあったからだ。

12月のCWC決勝でのセンセーショナルな活躍で少なからずは、

スペインでも興味が持たれるようになった。しかし、日本で報じられていたような、

一気に移籍市場の人気者になり争奪戦が巻き起こっているといった状況には程遠かった。

日本にいたら、「なぜ柴崎の移籍は決着つかないんだ?」という疑問を持った人も多かっただろう。

興味はあるんだけど別に最重要オペレーションではない、

獲得する余裕(金銭的、EU圏外枠)、獲得する明確なメリットを見出せたらくらいだったのが現実だ。

たった1試合での活躍で色めき立って一気に話が進むほど

柴崎に魅力を感じたクラブがいなかったということだ。

日本代表の清武弘嗣があれだけ苦戦しているのを見れば、

日本代表からも遠ざかっている選手にそんな簡単にオファーが来ないのも頷ける。

それに、柴崎のような選手(タイプ、年齢など含め)なら

スペイン国内の下部リーグにもたくさんいる。その選手たちを発掘し、

獲得したほうが言葉の壁もなくコストも安く済む。

貴重なEU圏外枠も気にせずに済む。

スペインでの報道では、こんなこともあった。

マドリー系のスポーツ紙”AS”が柴崎について報じた際、

「左利きの得点力が武器のサイドアタッカー」という紹介で

鹿島アントラーズのチームメイトである日本代表FWの金崎夢生の写真が

掲載されているなんてことがあった。

ちょっと調べたり、プレー動画を見ればわかることが何一つとしてあっていない。

これが現実だった。

 

柴崎岳が移籍したスペイン2部のテネリフェってどんなチーム?

柴崎の移籍したテネリフェとは、どんなチームなのか。

クラブの正式名称は、「Club Deportivo Tenerife」通称CDテネリフェ。

スペイン・カナリア諸島州サンタ・クルス・デ・テネリフェ島という

人口20万人ほどの島に本拠地を構えるクラブだ。

ライバルクラブは、同じカナリア諸島のグラン・カナリアに本拠地を構えるUDラス・パルマス。

奇しくも柴崎の移籍先として先に候補に上がったクラブだ。

クラブの歴史としては、決して輝かしいものは少ないが、

1990年代は国内外で躍進を遂げている。10年間1部に在籍し、

その間に2回UEFAカップ(ヨーロッパリーグの前身)に出場。

そのうち1回は、ベスト4入りも果たしている。

このころチームを率いたホルヘ・バルダーノ、ユップ・ハインケス、ラファエル・ベニテスらは、

のちにスペイン国内のビッククラブに引き抜かれている。

しかし、2000年代に入ると財政難などから2部に甘んじることが多くなり、

最後に1部を戦った2009〜2010シーズンに降格してからは、

3部まで降格してしまった時期もある。2012〜2013シーズンに3部で優勝し、

2部に復帰してからは毎年昇格争いに絡めないシーズンが続いていたが、

今季はここまで昇格プレーオフ圏内の6位と久々の昇格のチャンスを掴んでいる。

その悲願達成の切り札として柴崎に白羽の矢が立ったというわけだ。

また、現在監督のホセ・ルイス・マルティは、マジョルカ時代、

現川崎フロンターレの家長昭博を指導したこともある人物だ。

となると、多少なりとも日本人のことを知っていそうではと期待してしまう。

 

柴崎は言葉の壁をクリアしテネリフェを1部に上げ、日本代表復帰をすることができるのか?

今回、柴崎は半年契約で入団した。

30後半のベテランや選手生命を脅かしかねない怪我をした後でない、

20代前半の選手にこの契約は、異例といえば異例だ。


別の言い方をすれば、かなりシビアな契約と言える。

このシーズン後半でクラブを納得させられる結果を出せなければ、

テネリフェでのキャリアはおしまいということだ。

これは、シーズン途中にクラブに入る上に、

言葉の壁や異文化という障害があることを考えるとかなりハードルの高いことだ。

おそらく、まだ柴崎に対して、懐疑がぬぐいきれないのだろう。

それもそうだ。今の柴崎は日本代表にも入れていないのだから。

また、メルカート終盤に移籍を望む

柴崎がラス・パルマスとの交渉が破談になった直後というのもこの条件での

合意になった要因だろう。

もっとも、テネリフェとしては、柴崎の加入で日本での知名度を上げた。

公式twitterのフォロワーは日本人を中心に飛躍的に増えている。

柴崎には、ミーハーなファンも多いゆえに、日本でユニフォームが発売されれば、

かなり売れることも予想できる。

また、カナリア諸島は綺麗な景色やビーチで観光地としても有名だ。

日本人旅行客も増えるだろう。咋夏の清武のセビージャ移籍後は、

ユニフォームが飛ぶように売れ、日本人のセビージャへの旅行客もかなり増えた。

今回もピッチ外では同じことが起こるだろう。

テネリフェのような小さなクラブ、

そして小さな島にとってこれは大きな経済効果だ。

ただ、1番重要なのはピッチの中でいかに貢献できるかだ。

どれだけ、ピッチの外で貢献しても、ピッチの中で貢献できなければ

サッカー選手として意味がない。

テネリフェの2009〜2010シーズン以来8シーズンぶりの1部復帰という悲願の達成に

柴崎は貢献できるか。貢献できたその先には、代表復帰、

2018年のロシアW杯出場、

さらには、もっと上のレベルクラブへのステップアップが待っているに違いない。

与えられている時間は少ないが。

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