なでしこジャパンレジェンド澤穂希の引退
なでしこジャパンで
- 2011年ドイツワールドカップ 優勝
- 2012年ロンドンオリンピック 銀メダル
- 2015年カナダワールドカップ 準優勝
の実績をあげてきた司令塔澤穂希が2015年12月の試合を最後に現役を引退。
長く牽引してきた澤の引退によってなでしこは世代交代をする時期にさしかかる。
キャプテンは宮間あやが引き継ぎリオオリンピックアジア最終予選では若手の選手がスタメンとなるが・・・
澤穂希のキャプテンシーは宮間あやに引き継がれ、若手の選手もスタメンに名を連ね、なでしこの
世代交代は順調にいっているかに思われた。
がしかし！
「責任を感じている。主将として自分はチームの選手の味方だし、傷つけることはできない。最後（の試合）まで、自分が何を言われようとやりたい」
「ここ３戦、プレーでかなわないとは思わなかった。今まではかなわないと思う相手に勝ってきた。それがサッカーの怖さであり、難しさですかね」
これはアジア最終予選の中国戦後にキャプテンの宮間が口にした言葉である。
なんとも思い言葉だろうか・・・
実際、なでしこにとっては勝って当たり前の
オーストラリア、韓国、中国相手に
1勝もできず、3試合で勝ち点わずかに1。
しかも日本で試合が行われているのになでしこは終始押されぱなしで試合をコントロールできていなかった。
原因はやはり、澤穂希がいなくなったことだ。
それだけ彼女の存在感はたとえベンチに座っていても大きかったということになる。
そんな澤穂希はなでしこの中国戦を厳しい言葉でこう語った。
「（１失点目は）コミュニケーション不足。２点目がなければまた違う展開になっていた。気になるのはボール保持者に対してのプレッシャーが全然行けてないということ。本当に課題だなと思います」
現役時代、ゴールを決めるだけでなく、味方を鼓舞し続けボールを誰よりも激しく奪いにいったレジェンドから
みれば今のなでしこは
球際に弱いと感じたようである。
カナダワールドカップで澤からポジションを奪った宇津木瑠美の不在も勝てない原因か？
カナダワールドカップでレジェンド澤はベンチにいることが多くなり、代わりに宇津木瑠美がボランチに定着した。
宇津木は
- パススピードが速い
- 1対1の競り合いに強い
のが特徴の選手でゴールを決めない澤穂希という感じだ。
宇津木はアジア最終予選を怪我明けのコンディション不良のため召集外となっている。
澤穂希の後継者がいなくなったことで競り合いに勝てる選手が今のなでしこには不在。
オーストラリア戦の失点の数をみればそれがよくわかるのではないだろうか。
FIFAランク4位でオリンピック出場危機のなでしこと同じく2016ユーロ予選敗退となったオランダはよく似ている
サッカーにおいてワールドカップ優勝やベスト4に入ったチームが格下に負け、重要な大会を予選敗退で終えることは珍しいことではない。
最近ではユーロ2016予選で敗退となったオランダがいい例である。
オランダはいまだに30才以上の選手が主力で世代交代に苦労していた。
監督もファンハールから現在チェルシー監督のヒディンクに代わったが成績不振で同監督が辞任。
新たにダニー・ブリントが新監督になったがワールドカップのような試合をすることができず
チームを立て直すことができないままユーロ敗退となってしまった。
「14年のW杯で、オランダは3位になった。そこから…何か上手く行っていない。理由は分からない。ロッベン、フンテラール、スナイデル…歳を取った。だが若い選手は育っている。いないわけじゃない。とにかく、何かが上手く行っていないんだ」
この言葉から分かる通り、ワールドクラスの選手がいてその存在感が大きければ大きいほど
世代交代には苦労するのだ。
なでしこジャパンがこうなってしまったのは運が悪かったのではなく、澤穂希というレジェンドがチームに長くいた以上は必然だったのである。
リオのアジア最終予選はまだ終わっていないがもう新監督の報道？U20高倉麻子が佐々木則夫監督に代わり就任へ
なでしこジャパンの佐々木則夫監督はアジア最終予選が終われば退任するらしく
新たになでしこジャパンU-20監督高倉麻子監督が就任となる模様。
佐々木則夫監督とはちょうど10才違いの47才。
監督も若返り、チームも一気に世代交代が進むことになるかもしれない。
ただまだアジア最終予選は終わってないので新監督の報道はもう少し後でもよかったのでは・・・
リオオリンピックアジア最終予選、なでしこの次の相手はベトナム
なでしこの次の相手はベトナム。
明日の19時に試合が行われる。
なんとか1勝をして笑顔で試合を終えてほしい。
僕もテレビの前で応援するからみんなも是非熱い応援をしてほしい。
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