今シーズン2人の至宝がどん底に?チェルシーのエデン・アザールとバイエルンのゲッツェが2015-2016シーズンで活躍していないのはなぜか?

エデン・アザール サッカーコラム
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プレミアリーグ(イングランド)チェルシーの エデン・アザール(ベルギー代表)が活躍していない理由は?

チェルシーのアザールとはどんな選手か

アザール

2005年から、リーグ・アン(フランス)のリール・メトロポールに所属し、

2008-09シーズンと2009-10シーズンに2年連続で最優秀若手選手賞を受賞した。

そして、2010-11シーズンと2011-12シーズンはリーグMVPに選出された。

その後、2012年からプレミアリーグ(イングランド)のチェルシーに所属。

2014-15シーズンは5年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。

 

ポール・スコールズ、ガリー・ネビル、フース・ヒディンクが指摘する不調の理由

アザールは輝かしい成績を残しているが、今季は不振に苦しんでいる。

それはなぜだろうか。

実は、リール所属時代と現在にはある共通点がある。

リール時代、2年連続で最優秀若手選手賞を受賞した後の2010-11シーズン開幕当初、

不調に陥り、2ヶ月間スタメン落ちしていたことがある。

そして、チェルシーに移籍後の2014-15シーズン(昨シーズン)、

37試合出場14得点8アシストの圧倒的な活躍をし、プレミアリーグ年間最優秀選手賞を獲得した。

つまり、

  • 最優秀選手賞を受賞するほどの活躍 → 次のシーズン不調

である。

そこから導き出される結論。ずばりそれは、

  • 燃え尽き症候群

ではないだろうか。

それを裏付けるように、アザールは以下のようなことを言っている。

「僕は本当の点取り屋にはならないと思う。

自分がゴールを決めたあとに『十分だ』と思うことはある 」

アザール、自らを“点取り屋”とは思わず「メッシ、C・ロナウドにはなれない」 | フットボールチャンネル
自身を“点取り屋”だとは思わないエデン・アザール【写真:Getty Images】 チェルシーのベルギー代表

イングランドのレジェンドであるポール・スコールズとガリー・ネビルは

次のように指摘する。

ポール・スコールズ

「彼にはロナウドやメッシ、スアレスに見られるような

ゴールへの貪欲さがあるのだろうか」

ポール・スコールズ:アザールがメッシやロナウドに並ぶには得点への強い意識が必要だ | フットボールチャンネル
「アザールはビッグゲームで違いを生み出してきた」 スコールズ氏が絶賛するチェルシーのエデン・アザール【写真:G

ガリー・ネビル

「私は彼(アザール)のメンタリティに疑問があるんだ。

ロナウドやメッシのように自己中心的ではないんだよ」

アザールの問題点がメンタルにあると指摘するネビル氏「彼は好青年すぎる」|theWORLD(ザ・ワールド)|世界中のサッカーを楽しもう!
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また、チェルシーのフース・ヒディンク現監督も

ヒディンク

「彼に必要なのはエゴを取り戻すことだ」

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と語っている。


アザールは、

「子供の頃、柔道をやっていたから、どうやって倒れればいいか

分かっているんだ」

チェルシーMFアザール「柔道の練習がプレミアで生きている」 | ゲキサカ
今シーズンからチェルシーに加入したMFエデン・アザールは、瞬く間にチームの中心選手となった。すでに10ゴール10アシストを記録しているアザールは、幼少の頃、柔道をやっていた経験がプレミア・リーグでプレ...

と語っていて、ヨーロッパでもタックルがハードという特徴をもつプレミアリーグでも、

これまで怪我がなかった。

しかし、今シーズン怪我をしたのも、昨シーズンのパフォーマンスに満足してしまった

メンタル面が影響しているのではないだろうか。

ブンデスリーガ(ドイツ)バイエルン・ミュンヘンの マリオ・ゲッツェ(ドイツ代表)が活躍していない理由は?

日本代表香川真司の元同僚、バイエルンのゲッツェとはどんな選手か

ボルシア・ドルトムントのユース出身で、そのままトップチームに昇格した。

言わずと知れた日本代表香川真司の元同僚である。

2013-14シーズンからバイエルン・ミュンヘンに所属している。

2014年ブラジル・ワールドカップ決勝のアルゼンチン戦で値千金の決勝ゴールをあげ、

ドイツ代表を6大会ぶり4度目の優勝に導いたのは、記憶に新しいだろう。



 

ゲッツェが不調の理由は香川真司と同じ?!

ゲッツェは、試合の中でボールにたくさん触れて、

リズムをつくり、前線へ飛び出していくタイプの選手である。

そう、日本代表の香川真司と同じプレースタイルだ。

そんなゲッツェの不調の原因は、ずばり、

  • 試合に出られない → モチベーションの低下 → パフォーマンスの低下

という負のスパイラルである。

そもそも、バイエルンがゲッツェを獲得したのは、

優勝争いをするライバルのドルトムントを弱体化させるためである。

そのため、ジョゼップ・グアルディオラ監督のチーム構想に、

ゲッツェは入っていなかったのである。

バイエルンにフィットしておらず、トーマス・ミュラーなど、他の選手も好調であれば、

出場機会は限られてくる。

これでは、マンチェスター・ユナイテッドで不本意なシーズンを過ごした香川と同じである。

 

アザールとゲッツェは2016年の夏に移籍か?!

アザールはレアル・マドリード/ゲッツェはリヴァプールへ?

アザールが所属するチェルシーはモウリーニョ監督を解任し、

現在、ヒース・ヒディンク監督が指揮を執っているが、

今のところ、今季限りということになっている。

ジダン

次の監督がどうなるかは未知数だが、もしかすると、ジネディーヌ・ジダン監督率いる

レアル・マドリードへの移籍もあるかもしれない。

ジダン監督はアザールについて次のように話していた。

「アザールのプレーはとてもスペクタクルだね。

私は彼のすべてのプレーが大好きだよ」

ジダン氏が今季不調のアザールを称賛「彼のプレーはスペクタクル」 | サッカーキング
元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏がチェルシーに所属するベルギー代表MFエデン・アザールを称賛した。15日付のスペイン紙『マルカ』などが報じている。  ···

そして、アザールはジダン監督について、

「もちろん、指導を受けてみたいよ。子どもの頃は(ジダンのプレーを)

ずっと見ていたんだ」

ジダン監督への憧れを明かすアザール…移籍は否定も「指導を受けてみたい」 | サッカーキング
チェルシーに所属するベルギー代表MFエデン・アザールが、レアル・マドリードを率いるジネディーヌ・ジダン監督について語った。ベルギー紙『La Nouvelle ···

と語っていたのだ。


ゲッツェが所属するバイエルンのグアルディオラ監督は、2016-17シーズンから、

マンチェスター・シティの監督に就任することが決定している。

今後発表される監督次第では、移籍もあり得るだろう。

しかし、ドルトムントは、ゲッツェを買い戻す意思はないらしい。

残念ながら香川との共演は見られないが、

ドルトムント時代の恩師クロップ監督率いるリヴァプールへの移籍も

あり得るかもしれない。

2016年は夏の移籍市場に目が離せない!?

アザールやゲッツェは残留するのか、はたまた移籍するのか。

移籍ならどこへ移籍するのか。

ジョゼ・モウリーニョやカルロ・アンチェロッティ、ファビオ・カペッロなど、

フリーの名将たちがどこに招へいされるのかも含めて、

今夏の移籍市場は目が離せないだろう。


 

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