岡田監督の後任はザッケローニが第一候補ではなかった
ザッケローニは2010年南アフリカワールドカップが終わったあと、10月に初の指揮をとったわけですがそもそもザックは日本代表新監督の第一候補ではなく、保険のような扱いでした。
最初の希望はスペインがワールドカップで優勝したのでスペイン人の監督がいいとか言い出して交渉していましたが、「日本になんか来たくねーよ」ってことで断られ、
メキシコを率いていた、前日本代表監督のハビエル・アギーレも候補に入ってたらしいのですが、これも断られました。
アギーレに関しては2010年から狙っていた監督でしたが八百長問題で2015年アジアカップ後に日本サッカー協会が解任しましたよね。
ほんと何やってんだかという感じです(笑)
ちょっと話がそれましたが、最終的に日本代表監督候補はザッケローニと他２人の３人に絞られ、一番感触が良かったザックが監督になりました。
ちなみにその3人の中の1人に元名古屋グランパスの監督のカルロス・ケイロスが入っており、今はイラン代表監督に就任しています。
初采配でアルゼンチンに勝利する快挙
おそらく誰も予想しなかったでしょう。アルゼンチンにまさか日本が勝つなんてことは。
メッシを擁していたアルゼンチンでしたが、日本に来た時のコンディションは最悪でかなり調子が悪そうでした。
しかし調子が悪くてもアルゼンチンはアルゼンチン。日本が勝てるレベルの相手ではないはずですが、岡崎慎司が長谷部のミドルシュートのこぼれ球に反応し、１点を先制。
これを守り切り、ザックジャパンは初勝利を手にします。
2011アジアカップでは感動的な優勝を成し遂げる
アルゼンチンに勝ったとはいえ、親善試合。ザッケローニをミラン時代から知る私の友人に話を聞いたところ、
「ザッケローニってさ、ミランでも優勝してるけど、あれって誰が監督でも優勝できたからね、あのメンバーならさ優勝できないほうがおかしいっしょ」
と言っていたのです。
たしかにザッケローニが率いていたミランは
ビアホフ
ボバン
ウェア
という３人が攻撃の軸であり、守備陣もコスタクルタ、マルディーニと最強の布陣であったように思えます。
ただビアホフはザックの教え子だし、タレントぞろいのこのチームを１つにまとめ3-4-3の自分のシステムを選手に植えつけることは、果たして誰にでもできたことなのでしょうか。
例えば日本人の監督でも？
そんな友人の浅はかなサッカー知識で、語ったこの一言は間違いだったとザックはすぐに証明してくれました。
香川真司を10番に据え、20代の選手を中心にメンバーを選考し、ザッケローニはアジアカップ優勝に向けて采配をとります。
ザッケローニの戦術は見事日本人選手にハマり、準決勝で韓国をPKで下し、この試合で香川が負傷し離脱するも決勝のオーストラリアでは延長戦の末、李忠成のスーパーボレーで勝利しました。
まさに超感動の歓喜の瞬間をザッケローニは日本中に届けてくれたのです。
ザックジャパンのエース本田圭佑誕生
このアジアカップで日本代表の本田圭佑は大会MVPに選ばれ、ザックへの信頼を確かなものにすると、呼ばれたほとんどの試合で得点を決め、
アジア予選も本田圭佑という強力な個の力により世界最速でブラジルワールドカップへの切符を手にしました。
さらにヨーロッパ遠征でも本田の活躍によりオランダに引き分け、ベルギーに勝利とアウェーの試合で結果を残します。
いつしかザッケローニと本田が率いる日本代表は「最強ジャパン」と呼ばれるようになるまでに、周囲の評価を高めたのであります。
若き本田に全てを背負わせ「自分たちのサッカー」にこだわりすぎた結果・・
ブラジルワールドカップでも当然日本代表はグループリーグを突破し、歴代最強とメディアは持ち上げるようになります。
川崎フロンターレの大久保嘉人はスキラッチだ！の一面には少し笑ってしまいましたが(笑)
そんな最強ジャパンは「自分たちのサッカー」にこだわり、そのサッカーが本気で世界で通用すると、選手たちは思っているはずでした。
しかし・・・それは一部の選手だけで、全員が共通認識のもと大会に臨んだわけではなかったのです。
そしてそれが障害となり、初戦のコートジボワール戦はまさかの敗戦。
続くギリシャも相手の戦術にハマりドロー。
これに勝てばグループリーグ突破できるぞ！と臨んだコロンビア戦も圧倒的な個の力の前に屈するしかありませんでした。
この結果はザッケローニが本田にエースの重責を負わせ、他のチームメイトが本田の熱についていけず、
その考えをうまく共有できずにただ独り歩きしてしまったことがすべての原因だったと思います。
また今までいい采配をしていた指揮官ザッケローニも、ワールドカップでは迷采配をしてしまい、100％の力を出せないままブラジルの地をあとにしました。
個の力の差なのか、選手のコンディションが悪かったのか、ザックの采配が悪かったのか、協会が選んだキャンプ地が試合会場から遠かったからなのか
本当の原因は私にはわかりません。
しかし日本よりも明らかに劣っていたコスタリカが死のグループを突破したことを考えれば、すべて言い訳にしか聞こえないでしょう。
運がなかった。ということに尽きるのではないでしょうか。
ザッケローニは今まで指揮した外国籍の日本代表監督ではナンバーワン
不甲斐ない結果を残したザッケローニですが、この４年間で日本代表のレベルを一段上に導いたことはたしかでしょう。
今の代表監督はハリルホジッチですが、私はザッケローニに続投してもらいたいほどに素晴らしい監督だったと思ってます。
元日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏に、イタリア代表監督就任の可能性があるようだ。後任候補の一人に入っていると、イタリアメディアが伝えている。
イタリア代表監督の候補になるなど、日本代表監督を経てからイタリア国内ではザッケローニの評価は高まったといえるでしょう。
イタリア監督に就任してもザックなら結果をだしてくれると思います。
でもどうしよう・・・
もしザックがイタリア監督に就任したら、俺、イタリア応援するかもしれないww
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