2014-2015シーズンプレミア王者チェルシーはドロー。
プレミアリーグ2015-16シーズンが8日に開幕し、3日間で全チームが第1節を消化した。
開幕初日では昨季王者チェルシーがスウォンジー・シティにホームで2-2と引き分けた。後半7分にはGKティボ・クルトワに退場処分が下されるなど、勝ち点3を取りこぼしだけでなく、次節以降にも尾を引く結果となった。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150811-00010009-soccermzw-socc
ゴールキーパーティボ・クルトワのレッドカードがドローの原因
フットボールにおいて試合中に退場者が出るということは、勝つ可能性が格段に下がることを意味する。最もレッドカードをもらいやすいのが、DFやGKであり
ディフェンスというのは接触プレーでもあるので仕方のないことだが、一流の選手ならばカードをもらうような行為は避けなければならない。
ではクルトワがGKとして未熟だからもらったのだろうか?
私はそうは思わない。クルトワは年齢こそ23才と若いもののベテランGKかと思うくらいの落ち着きがあり、2014年のブラジルワールドカップでもベルギー代表の正GKを務めている。
昨シーズンもチェルシーのゴールマウスをしっかり守っており、シーズン通して安定したパフォーマンスをみせていた。
そう不用意にファウルをし、レッドカードをもらうような選手ではないのだ。
チェルシー側はこのレッドカードに対して異議を唱えたそうだが、イングランドサッカー協会はこの申し出を却下、次節クルトワの出場停止が確定した。
次は優勝候補であるマンチェスターシティとの対決になる。クルトワが出場できないのはチュルシーにとっては痛手だ。
次節クルトワが欠場でもアスミル・ベゴヴィッチがいるよ!
「我々には2人の素晴らしいキーパーがいる」と、開幕戦で途中出場したボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表GKアスミル・ベゴヴィッチへの厚い信頼を口にしている。
http://paninifootballleague.com/worldsoccer?wsid=33597
今夏の移籍でチェルシーは放出したペトル・チェフの代わりとしてGKアスミル・ベゴヴィッチを獲得した。私はクルトワが怪我でもしない限りは彼に出場の機会はないだろうと思っていたのだが、
こんなに早くに出番が来るとは思っていなかった。おそらく本人が一番驚いていることだろう。
こういう非常事態にチェフがいれば良かったのだが、彼はライバルアーセナルに移籍してしまった。
チェルシーの監督モウリーニョはチェフがいなくても大丈夫だということを語っている。
「チェフが恋しい、などということはないね。チェルシーには優れたGKが2人そろっているのだから、チェフに関する問題といえば、相手(移籍先のアーセナル)が以前よりも良くなっていることだ」
http://www.goal.com/jp/news/
アーセン・ベンゲル監督率いるアーセナルは完敗
翌9日に行われた試合で、アーセナルがホームにウェストハム戦を迎え、0-2とまさかの敗戦を喫した。アーセン・ベンゲル監督は「我々の浅はかさが招いた結果」とチームの低調なパフォーマンスを認め、厳しい船出となった。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150811-00010009-soccermzw-socc
8年ぶりにアーセナルに勝利
最後にウェストハムがアーセナルに勝利したのは2007年の4月であり、この頃はブラジルのロナウドがミランにロナウジーニョはまだバルセロナに在籍していた。
エジルを封じ込めた16才のウェストハムのオックスフォード
アーセナルは一流の選手を集めた強豪クラブで、格下のチームに敗戦することはまずない。
しかしチームにとってのかじ取り役を担う、ドイツ代表メスト・エジルが封じ込められると話は違ってくる。彼がアーセナルの美しいパスワークの起点になっていることは
間違いない。
そこでウェストハムの監督はエジルに対しマークをつけ、若干16歳の天才オックスフォードをCBの前に置きアンカーとして起用する。
南アフリカワールドカップの日本代表を率いた岡田武史監督が浦和レッズの阿部勇樹を同じようにアンカーとして使っていたが、皆さんご存知の通りあの時の日本の守備は安定していた。
この日もアーセナルの強力な攻撃陣を抑えるべく、「4バックの前に“第3のCB”を置きたかった」という理由で同選手を開幕スタメンに大抜擢した。
この起用が大当たりだった。オックスフォードは若さをまったく感じさせない落ち着きぶりで、マッチアップしたドイツ代表MFメスト・エジルにまったく仕事をさせなかった。
http://paninifootballleague.com/worldsoccer?wsid=33560
日本代表のケースと同様に今回のウェストハムの監督もオックスフォードをアンカーに置き、エジルにバイタルエリアを支配させなかったのが勝利につながったのだ。
マンチェスターシティとリバプールは白星発進
マンチェスター・シティは、10日にウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンと対戦。前半9分、24分にMFヤヤ・トゥーレがゴールを決め、後半14分にDFヴァンサン・コンパニが追加点を挙げ、3-0と大勝。第1節終了時の首位に立つこととなった。
同日開催のリバプールはアウェーでストーク・シティ戦に臨み、1-0と勝利。新加入の5選手が先発に名を連ねたが、連係不足を露呈する展開が続いた。それでも後半41分にMFフェリペ・コウチーニョの強烈ミドルがネットに突き刺さって先制。リードを守り切り、勝ち点3を獲得した。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150811-00010009-soccermzw-socc
マンチェスターシティはヤヤ・トゥーレがみせた!
今夏ヤヤ・トゥーレには移籍の噂が絶えなかったが、マンチェスターシティは留めることに成功したようで、開幕戦には彼の名前があった。
ヤヤ・トゥーレの移籍の噂の記事はこちら → [攻撃の要]ヤヤ・トゥーレが今夏マンC退団へインテルに移籍か??
この試合でもヤヤは存在感を発揮。持ち前のパワーを活かしペナルティエリア手前でダイレクトシュートで1点目、2点目も味方が落としたボールをダイレクトでミドルシュートして豪快にネットに突き刺した。
マンチェスターシティは現在優勝に一番近いチームとなっている。開幕戦で勝利できたのもヤヤ・トゥーレが残ってくれたからであろう。
リバプールはブラジル代表コウチーニョのゴールで勝利
リバプールは今夏、生え抜きのレジェンドスティーブン・ジェラードがアメリカに移籍し、チームの象徴がいなくなって最初のシーズンを迎える。
開幕戦は新加入選手5人が起用され、連携面で苦しみなかなか点を奪えなかったが、後半41分にコウチーニョが強烈な一撃を放ちそれが決勝点となり試合はそのまま終了。
苦戦を強いられたが開幕戦を白星で飾ることができた。
マンチェスターユナイテッドは相手のオウンゴールで勝利
同日に開幕戦をホームで戦ったマンチェスター・ユナイテッドは、強豪トットナム・ホットスパーと対戦。前半22分の相手DFのオウンゴールが決勝点となり、1-0で勝利。試合内容は振るわず、苦戦を強いられたものの、ルイス・ファン・ハール監督64歳の誕生日を白星で飾ることとなった。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150811-00010009-soccermzw-socc
マンチェスターユナイテッドは全体的に若返った印象で、メンフィス・デパイやダルミアンなどの若い新加入選手が先発したほか、デ・ヘアがコンディション不良のためこちらも新加入のGKセルヒオ・ロメロが先発した。
一方のトットナムもエースハリー・ケインら主力が先発した。
【動画あり】今年一番ブレイクしたイングランドの新星!ハリー・ケインのスーパーゴール集
試合は前半22分にトットナムのDFウォーカーがオウンゴールを献上しマンUが先制する。
その後も安定した守備でトットナムの猛攻を凌いだユナイテッドが勝利。
開幕戦を白星で飾り、幸先のいいスタートを切った。
なお新加入のダルミアンはユナイテッド公式サイトが選ぶこの試合のMOMに選ばれている。
今シーズンのプレミア展望・まとめ
マンチェスターユナイテッドはファン・ペルシーやディ・マリア、デ・ヘアさらにファルカオ・ガルシアなどの昨季主力メンバーを大量に放出したが、
まだチームとしての成熟度は低いものの無失点で開幕戦を勝利したことは大きな自信となったことだろう。
チェルシーは不運に見舞われ、勝ち点3を逃したが、戦力的には整っており、今シーズンも優勝争いをするに違いない。
リバプールはマンチェスターシティからミルナーなど多くの選手を獲得しているが、同時にスターリングという主力選手をマンチェスターシティに獲られており、戦力的にはダウンしているような印象さえ受ける。
マンチェスターユナイテッドはこの様子だと試合を重ねるごとに強くなるだろうと考える。優勝戦線復帰に期待したい。
一番心配なのはアーセナルで相手の戦術にハマったとはいえ、1点も獲れなかったのは大きな課題だろう。
戦力的にも充実しているので、今季は優勝争いを演じてくれるだろうと思っているが、エジルを封じられたときのオプションを用意しておかないとそれは難しくなるかもしれない。
そして今シーズンはどこが栄冠を手にするのか、非常に楽しみであり、まだ夏の移籍市場も閉じられていないためまだ大物選手が動く可能性も残っている。
(バルセロナのペドロがマンチェスターユナイテッドに移籍する噂がしかもアンリが太鼓判を・・)
マンチェスター・Uは、6日にアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアをパリ・サンジェルマンへ放出しており、同選手の後釜としてペドロの獲得を狙っているという。これについてアンリ氏はペドロがマンチェスター・Uにぴったり合う選手だと指摘し、「今夏、(ルイ)ファン・ハール監督は、自分の戦術に合う選手の獲得をめざしていたが、ペドロがまさにその選手だ」とコメントした。
http://paninifootballleague.com/worldsoccer?wsid=33555
個人的にはアーセナルに優勝してもらいたいが、開幕戦の結果だけで判断すると早くも黄色信号が・・・
この勝ち点3を失ったことが後々響かないことを願うばかりである。
コメント