長谷部の引退で低迷期に突入?日本代表に相応しい新キャプテンはいるのか?

サッカーコラム
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中澤佑二から長谷部誠へとキャプテンが変わり、8年が経過。今だ代役は見つからず

2010年南アフリカワールドカップ直前のイングランド戦で

当時日本代表監督だった岡田さんは

中澤から26才の長谷部誠へとキャプテンを変更した。

流れを変えたかったそうだが、これが功を奏し

日本はグループステージを突破。
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特に北京世代の選手の活躍が目覚ましく、

本田、岡崎、長友はこの大会以降、8年間日本を牽引していく

絶対的な存在へとなっていく。

そして代表にもはやなくてはならない存在となったのが長谷部だった。

ロシアワールドカップを戦った後、自ら代表引退を発表したが

正直、まだ早すぎると思う。

これからその理由を説明していくのでみてほしい。

 

キャプテンマークを引き継いでから歴代の監督に必要不可欠と言わせた真面目すぎる男長谷部誠

日本代表選手はみんな真面目な性格だが

この長谷部だけは

真面目部分が8割を占めており、

テレビに出演しても滅多に人を笑わせることをしない。

同じ静岡出身なのでわかるのだが、長谷部には静岡県民だなーと思うところが多々ある。

そう、静岡で育った人は関西の人からみるとノリが悪い人と思うほど、真面目な人が多いのだ。

しかしピッチの上では笑は不要。

むしろ必要なのはみんなを引っ張っていく器の大きさである。

長谷部にはそれが備わっており、これは彼の才能ともいえるだろう。

クラブチームでもキャプテンを任され、

岡田監督が退任してもザッケローニ、アギーレ、ハリルホジッチ、西野監督から

絶対的な信頼を置かれている。
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違う国籍の監督が代表監督になっても長谷部だけは、キャプテンとして不動の地位を築いた。

年齢も現在34才となるが、ロシアワールドカップでは4試合すべてに出場。

あの選手を外すことにためらいのないハリルでさえ、長谷部だけは替えがきかない、

怪我したら困るといったほどである。

日本代表のバンディエラとなった長谷部。

彼の功績は他の選手とは比べ物にならないくらい大きい。

実際、ロシア大会でも初戦リードしていたのに追いつかれ勝てたのも

第2戦で2-2で追いつけることができたのも長谷部がピッチ上で何度も声を張り

味方を鼓舞していたからだ。

そしてピッチ上で絶対的な存在だった長谷部の引退は日本サッカーを

悪い方向へと導く可能性がある。

 

ラーム、プジョルの引退によって低迷期に入ったドイツとスペイン。日本も同じ道をたどる可能性大

2010年大会で無冠の無敵艦隊だったスペインが

ワールドカップを制した。

だが、その4年後2012年のユーロでも優勝を収め、4冠となるのではと期待されていた

スペインはグループステージで敗退。

しかもオランダ相手に屈辱的な負け方を喫している。

その2014年ブラジル大会の優勝チームが

ドイツだった。

ラームやシュバインシュタイガー、クローゼのベテラン選手と

ミュラー、エジル、ゲッツェなどの若い世代が融合。

開催国ブラジルを1-7で破り、決勝ではメッシ擁する最強のアルゼンチンを

延長戦の末倒している。

4年後のロシアでも開幕前から前評判が高く、

ドイツを倒せるのはドイツだけと言わしめるほどであった。

しかしグループステージでまさかの敗退。

しかもグループ最弱だった韓国に負けるなど

前回優勝国の見る影もなかった。

また復活を期待された新生スペインも、

開催国のロシアに負けベスト16で散っている。

なぜこの2チームはこれほどまでに低迷してしまったのか?

それはキャプテンの引退と無関係ではない。

長らくスペイン代表を引っ張ってきた闘将プジョル、

ドイツ、バイエルンで絶対的な存在だったラーム、

この二人の引退はチームに穴を空けてしまったのだ。

スペインではレアルのセルヒオ・ラモス、

ドイツではキーパーのノイアーがそれぞれ

キャプテンを引き継いでいるが、2人の代わりはできなかった。
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しかも皮肉なことにこの二人は所属クラブであのベップことグアルディオラに

愛されていた選手でもある。

代表チームというのは23人が結束したチームが強く、

大会を勝ち抜くことができる。

その結束力を高めるのに必要なのが、異なるクラブで活躍する代表選手をまとめることができる

キャプテンシーを持った選手なのだ。

日本も長谷部誠がいることで、一つにまとまり、彼が選手だけのミーティングをすることで

チームが1つになった。

あのポーランド戦のパス回しも長谷部がベンチにいたからできたことだ。

長友や本田、川島では監督の意向をピッチ上の選手に伝えることはおそらくできなかっただろう。

その長谷部が次の大会ではもういない。

日本が4年後のためにやらなければいけなかったことは、キャプテンの引継ぎである。

長谷部に代わるキャプテンが4年後に見つからなかった場合、

日本は長い低迷期に入るだろう。

現状長谷部の代わりを務めることのできる20代の選手はいない。

早急に代表をまとめるキャプテンを代表チームはみつけるべきである。

外国人監督を迎えるのはその後でいい。

代表の誇りを受け継ぐ偉大なキャプテンを任命できるのは同じ日本人監督でしかできないだろう。

監督よりもキャプテンがサッカーでは重要なのである。

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