ロシアW杯で見納めかも?30歳オーバーのおっさん選手7人とは誰?

サッカーコラム
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6月に入り、ロシアワールドカップの開幕が目の前に迫り、

その盛り上がりは日に日に熱を帯びている。

世界一の国を決めるこの大会では、毎回新たなスターが生まれる。

前回大会の2014年ブラジル大会ではコロンビア代表のハメス・ロドリゲス、

2010年南アフリカ大会ではドイツ代表のトーマス・ミュラーなど

スターの仲間入りを果たす若手選手が次々と生まれているが、

その陰にはそれを支えるベテラン選手の存在があることを忘れてはならない。

ここではロシアW杯の出場国の中で、注目のベテラン選手を紹介していきたい。

中には思わず”懐かしい!”という選手もいるはずだ。

【ロシア代表・グループA】イゴール・アキンフェフ(32歳・GK・CSKAモスクワ所属)

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開催国ロシアからはこの選手。16歳でCSKAモスクワでトップデビューを果たし、

18歳でロシア代表デビューを果たしたまさに怪物。

ヨーロッパのビッグクラブの誘いを断り、CSKAモスクワ一筋を貫くロシアを代表するGKだ。

彼も今や32歳になり、世代交代が思うように進まないロシアで

同じくベテランの34歳MFジルコフや2年ぶりに代表に復帰した38歳DFイグナシェビッチとともにロシアを牽引。

親善試合では7戦連続未勝利と大きな不安を抱え、本大会を戦うロシアを

ビッグセーブで救うことはできるのだろうか。

 

【スペイン代表・グループB】アンドレス・イニエスタ(34歳・MF・ヴィッセル神戸所属)

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スペインからはJリーグのヴィッセル神戸に電撃移籍を果たしたこの選手。

その経歴は語る必要がないだろう。

カンテラ時代から所属しているバルセロナでは長きに渡り多くの栄冠を勝ち取り、

スペイン代表でも2010年南アフリカW杯の決勝でも決勝ゴールを奪い、優勝に導くなど

まさに今のスペインサッカーの重鎮だ。

フィジカル面の衰えは隠せないものの、技術面は現在も世界トップレベル。

直前の親善試合でもコンディションの良さを見せており、準備は万端。

チーム最年長として迎える今大会、自身2度目の世界制覇を目指す。

【オーストラリア代表・グループC】ティム・ケーヒル(38歳・MF/FW・ミルウォール所属)

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2006年ドイツW杯の日本戦の2ゴールで”日本キラー”としても有名なケーヒル。

ワールドカップの出場はロシア大会でなんと4大会目の出場となる。

そんな彼も今は38歳という大ベテランになり、スタメンを若手に譲るなど

常時出場しているわけではないが、その存在は絶大。

元々はMFながらも、抜群の決定力と大柄ではないが打点の高いヘディングを武器にFWも務める。

今大会アジア予選のプレーオフのシリア戦で2得点を挙げ、

大陸間プレーオフ進出に多大なる貢献をするなど大一番での強さも魅力。

ロシアの地でもケーヒルのゴール後のボクシングパフォーマンスを見ることができるのか。

 

【ナイジェリア代表・グループD】ジョン・オビ・ミケル(31歳・MF・天津泰達所属)

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昨年、10年以上を過ごしたチェルシーを離れ、中国の天津泰達に新天地を求めたミケル。

欧州トップリーグからは遠ざかったミケルだが、代表ではまだまだ主力として活躍中で

今大会でも”10番”を背負い、キャプテンマークを巻いてプレーしている。

チェルシーの頃のミケルを知る方は、中盤の底に位置して激しくボールを刈り取る守備的MF

としての印象が強いだろう。

しかし代表でのプレースタイルはクラブでプレーしているときのそれとは全く違う。

1トップの下でプレーし、自らドリブルでガンガン持ち上がり、ラストパスやシュートを放つ

など、攻撃的MFとして振る舞っている。

その姿はまさにエース。イヘアナチョやイウォビなど若い選手が多いナイジェリアだけに

プレーでチームを引っ張るミケルは大きな存在となるだろう。

 

【ブラジル代表・グループE】マルセロ(30歳・DF・レアル・マドリー所属)

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チッチ監督の下、南米予選を圧倒的な強さで突破し、今大会の主役となり得るブラジル。

20代後半~30代の脂の乗ったメンバーが多いブラジル代表ではやはりこの選手に注目したい。

ロベルト・カルロス以来のブラジルが誇る”超攻撃的ラテラウ”は、今や世界一の左SBと言っても過言ではないだろう。

マルセロは今選手としての絶頂期を迎えており、最高の状態でワールドカップを迎える。

そのプレーは常識でのサイドバックを凌駕しており、ドリブル、クロス、スピードは勿論、

シュート、技術も一級品で言葉は簡単になってしまうが、とにかく上手い。

サイドバックながら普通の攻撃的な選手よりも遥か上の技術と攻撃センスを兼ね備えている。

守備面での課題は残るが、それを補って余りある程の攻撃力で勝利に貢献する。

4年前の自国開催のドイツ戦での大敗を知る1人なだけに今大会へのリベンジに懸ける思いは強い。

 

 【ドイツ代表・グループF】マヌエル・ノイアー(32歳・GK・バイエルン・ミュンヘン所属)

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前回ブラジル大会の優勝国ドイツ。

その優勝の立役者とも言えるゴールキーパーが今大会ではギリギリで最終メンバーに滑り込んだ。

世界一のGKとの呼び声も高いノイアーにとって、今年は試練の年だった。

昨年の9月に足を骨折し手術をして以降、一切の実戦に出場しないままクラブでのシーズン終了を迎えた。

本人さえも出場を諦めかけたが、最終メンバー選考の直前で回復し、滑り込みでW杯出場を決めた。

レーヴ監督も「復帰すれば正GKはノイアー」と明言しているだけに、レギュラーとしての出場の可能性は高そうだ。

前ブラジル大会ではシュートストップはもちろん、驚異的な守備範囲の広さと圧倒的な足元の技術で

現代的GKを体現した守護神は、チーム最年長とキャプテンとして今大会に臨む。

不死鳥のごとく復活を遂げ、ドイツをW杯連覇という偉業達成に導くことができるのか。

 

 【メキシコ代表・グループF】ラファエル・マルケス(39歳・DF・アトラス所属)

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最後は7大会連続16度目のワールドカップ出場となるメキシコから。

マルケスは今や39歳。今回のロシア大会でなんと歴代最多タイの5回目のワールドカップ出場となる。

サッカーファンの方であれば非常に懐かしいと感じる名選手だろう。

マルケスに関してはやはりバルセロナ時代の印象が非常に強い。

本職のCBとしてもプレーしたが、確かな足元の技術から中盤の底(アンカー)でも

特筆すべきプレーを披露し、バルサのパスサッカーを後方から支えた。

また、メキシコ代表の象徴的な選手であり、監督やチームメイトからの信頼は絶大。

現在はプロキャリアをスタートさせた古巣アトラスでプレーしており、

今季限りでの引退が濃厚と見られており、マルケスにとって最後のW杯となるだろう。

メキシコのレジェンドはどのような形で選手人生に幕を下ろすのか。

サッカーファンとしてそのプレーを目に焼き付けておかなければならない。

 

W杯で見れるのは今大会が最後になる選手も多い

W杯という大会は4年に1回の開催は周知の事実だが、

それに伴い、大会ごとで選手の年齢は大幅に変わり、メンバーも変わる。

厳しい選考の中、選出されたベテラン選手は素晴らしい実績を残した選手ばかりだ。

そんな名選手たちも次のW杯で再びプレーが見れるとは限らない。

特に30歳オーバーの選手は、次の大会では引退を考える年齢になっていたり、

次の若い世代にバトンを渡したりといったケースが多い。

故に今大会がW杯が最後の大会となる選手が多いだろう。

各国の歴戦の名選手たちがどのような有終の美を飾るのか、

寂しさもあるが、それ以上にそのプレーが楽しみでならない。

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