イラン FIFAランク34位 2大会連続5回目
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最終予選を2試合残し、ロシアへの切符を開催国以外で一番早くに手にしたイラン。
マンチェスターユナイテッドの名将ファーガソンの下で働いていたケイロスを監督にしたことで
強固な守りをベースにした戦える集団に成長。
元々対人戦での強さがあったイランに組織的な守りが加わったことで堅守が強化。
FIFAランクも34位と上位ではあるが、ワールドカップの成績予想は1勝がいいところ。
ただしイランのメッシと称されるアズムンを擁していることから台風の目になることもあり得なくはないだろう。
オーストラリア FIFAランク36位 4大会連続5回目
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大陸間プレーオフを制し、ワールドカップ出場を決めた日本の天敵。
2015年のアジアカップを制し、波に乗りたかったオーストラリアだったが、2013年から指揮をとる
ポステコグル監督がポゼッションにこだわるサッカーをし続けたため、予選は思いのほか苦しんでいた。
ロングボールを多用した従来のオーストラリアの戦術に戻すべきという意見もあり、
ワールドカップ出場を決めたが監督を解任しろとの声も。
その監督だが、2017年11月になんと電撃辞任。後任は南アフリカワールドカップでオランダを準優勝に導いた
ファン・マルヴァイクが務めることになった。
ファン・マルヴァイクはサウジアラビアの監督であったが、契約更新がうまくいかず退任。
オーストラリアの監督として、再びワールドカップでの上位を狙う。
ただし、就任したのがつい最近なのでチームをどれだけ成熟できるかは未知数。オランダのようにうまくはいかない可能性もある。
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日本 FIFAランク56位 6大会連続6回目
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我らが日本もワールドカップ出場国の中では実力からして下から数えるほうが早い。
予選を無難に突破した前回大会とは違い、今大会ではアジア相手に大苦戦。
最終予選開始時は、監督解任論やワールドカップに行けないかもという憶測が飛び交い、
サポーターを不安にさせた。
それでも若手の台頭があったことで、予選を無事突破。
今までのパスサッカーを捨て、堅守速攻で挑む日本はワールドカップで何勝できるか楽しみである。
ただ現状、大迫勇也の控えがいないことや得点力不足、強豪との試合数の少なさが不安材料で
対戦相手も全て日本よりも格上な国であることから
前回のブラジルワールドカップ同様、1勝もできず帰国してくる可能性のほうが高いだろう。
パナマ FIFAランク53位 初出場
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コパアメリカセンテナリオではチリ相手に先制するも逆転負けを喫したが、
チームとしての完成度は高い。
ワールドカップでの常連だったアメリカを押しのけ、今回、ワールドカップ初出場を果たした力はまやかしではないだろう。
ただエースストライカーであるガブリエル・トーレスしか点取り屋がいないのが残念なところ。
韓国 FIFAランク59位 9大会連続10回目
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2015年アジアカップ準優勝の実績を残したシュティーリケ監督の下、予選突破は楽観視されていた部分があったが
なぜか最終予選に入ると低迷。
残り2試合というところでシュティーリケを解任し新たに韓国人のシン・テヨンを監督に据えた。
新監督の下でも強化試合ではロシアに4失点、モロッコには3失点と守備にはいささか不安だが
控え組同士でやった日韓戦ではアウェーで結果を出すなど監督の手腕は決して低いわけではない。
さらに日本と違って世界レベルで活躍するソン・フンミンという点取り屋がいることは大きなアドバンテージ。
守備がもう少し改善すればあるいは…
サウジアラビア FIFAランク65位 3大会ぶり5回目
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12年ぶりにワールドカップに出場する中東の国。
90年代がピークで長らく低迷していたサウジアラビアだったが
今大会の予選は復活と言っても過言ではない出来だった。
オランダ人監督のファンマルバイクがサウジアラビア人選手に欠けていた規律と守備戦術を植え付けつつ
選手のもつひらめきや賢さなどの個性を尊重することで選手のモチベーションもしっかり管理。
最終予選の最後の試合ではホームで日本と対戦し見事勝利、ワールドカップの出場を決めた。
これもファンマルバイクのおかげだったがその決まった直後、監督が電撃解任。
エドガルド・バウサが就任するもこれも短命に終わりいつの間にか退任。
今はワールドカップ予選でチリ代表を率いていたフアン・アントニオ・ピッツィが指揮を執っている。
ワールドカップ予選では敗退という結果に終わったもののコパセンテナリオでは優勝、さらにコンフェデレーションズカップでは
準優勝の成績を残した新監督の手腕には期待できるだろう。
リーガへ異例の9人の選手が移籍することになったサウジアラビアは今サッカーが熱い。
このままの勢いでいけばダークホースとして大会を荒らしてくれる可能性はあるが
いくら名監督といえども短期間でチームを完成させることができるかは未知数。
出場国の中では日本と同じくEランクだろう。
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