3年前にもみたNZ戦での失点…堅守速攻になった日本はザック時代より強くなっているのか?

サッカーコラム
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選手も困惑のマッチメイク。格下をホームに呼んで強化試合となるのか?

最低限、勝ち切れたことは良かったですけれど、まあ果たしてこれがW杯という意味では正直、何の意味のある試合なのかというのは……。評価しづらいゲームになりましたけれどね。

香川「何の意味がある試合だったのか」 国際親善試合 NZ戦後の選手コメント - スポーツナビ
サッカー日本代表は6日、豊田スタジアムで国際親善試合ニュージーランド戦に臨み、2−1で勝利した。日本は後半5分に大迫勇…

これは試合後、出来が良くなかったドルトムントの香川からでた言葉である。

アウクスブルク戦の香川を観ればわかるがコンディションはよかったはずであり

代表のシステムに香川が合ってないといえる。

話を戻すとこのコメントは普段高いレベルでプレーしている彼だからこそ言える内容だろう。

これをJリーガーが言ったら大炎上は間違いない。

時期的にも日本はすでにW杯出場を決めているため

本来ならば自分たちよりも強いところとやらなければ意味がない。

格下をホームに呼んで試合をするなどなんの強化になるのだろうか。

せめてアウェーで試合をすべきであり、

これは監督というより、協会側に責任がある。

 

光ったのは途中交代して入った、乾貴士と小林祐希くらい


日本代表は引いて守る相手に対してなかなかチャンスを生むことができず、

前半は無得点。

雨も降っていた影響か、いつもよりお粗末なプレーが目立った。

特にシュート。ほとんどの選手が枠にいかず宇宙だったといえる。

後半に入ると山口のシュートをハンドボールしたNZのおかげで

日本は運よくPKを獲得。

これを大迫が決め、1点先制。

しかしこの直後、いつもの悪い癖がでて油断から失点。

やはり槙野と吉田のコンビでは不安だと個人的に思った。

このまま1-1で終わると思った後半42分に交代して入ったエイバルの乾の突破から

チャンスが生まれるとガンバの倉田が押し込み、これが決勝点。

日本はなんとかニュージーランドに勝つことができた。

この試合で収穫だったのはさっきの乾に加え、オランダで活躍する小林がリンクマンとして

機能したことくらいだろうか。

 

ここまでノーゴールのセレッソ大阪の杉本健勇は代表に必要ないかも

Jリーグ代表のFWとして入っているセレッソの杉本だが、

格下相手でもゴールを決めることはできなかった。

ガンバの倉田が代表初ゴールを決めたが、

できれば杉本にもゴールをしてほしかったというのが

ホンネである。

杉本の覚醒を待つより

代表にしばらく呼ばれていない鹿島アントラーズの金崎夢生を呼び戻したほうが

今の代表にとってはいいだろう。

今日のハイチ戦でノーゴールなら他のJリーグ選手同様

もう二度と呼ばなくてもいいかもしれない。

ゴールがなくても大迫の代わりができればまだ救いがあるが

それも期待はできないからだ。

 

4-2でザックジャパンはニュージーランドに圧勝。ハリルは堅守速攻だからも1失点して言い訳ならず

ザックジャパンも3年前に日本でニュージーランドと戦い、

4-2で圧勝している。

ただこの試合の後日本の雑な守備が話題となり、ワールドカップに不安を残す内容となった。

この不安が後にブラジルワールドカップの初戦コートジボワール戦で的中。

先制しながらも2失点した日本は初戦を勝ちきれず、グループリーグ敗退となった。

先日の試合でハリルジャパンは1失点。

ザックジャパンのときよりも前目でボールを奪えているし

選手個々のデュエルの意識は向上。

3年前よりも確実に守備は向上している。

だが失点シーンをみると2人の選手が相手クロッサーを囲い込んでいるのにボールをとれず

簡単にクロスを上げさせている点と、ペナルティエリアの中で長身FWをフリーにさせている点は

ザックジャパンのときからなんの進歩もしていないようにみえる。

このお粗末な守備はまだまだ改善しなければならない問題だろう。

堅守速攻のスタイルでいるならなおさら失点はしてはいけない。

堅守なら無失点が原則だと私は思っているからだ。

 

ハイチ戦で2トップを試す予定のハリルホジッチ。監督は日本に足りないものは「全部」と話す

今日の夜に対戦するハイチ代表。

ワールドカップに最後に出たのが1974年というから実に40年以上前のことである。

日本のほうがワールドカップに5大会(1回は自国開催で予選なし)

にでていることからレベルは数段上のはず。

しかしハイチはFIFAランク48位とそこまで低くなく、

日本もホームとはいえ、油断していれば痛い目にあうことは間違いない。

そんな新システムを試すのにはちょうどいい相手にハリル監督は

長く採用している3トップをやめて2トップを使うと公言。

代表離脱中の岡崎や本田、さらには香川など

本来なら中央で活きる選手が多いだけにこの案は大賛成である。

武藤嘉紀などはゴール前でこそ力を発揮する選手。

2トップの一角ならクラブ同様のパフォーマンスをみることができるかもしれない。

またサッカー番組でハリルホジッチが出演した際

「日本に足りないものは?」

と聞かれ

出た答えが「全部」だった。

それはもちろん今の日本の守備もそうだし

攻撃面でも課題は山積みということだろう。

特にフリーキッカーがいないことは日本にとっても大きな問題で

最後に日本のフリーキックが決まったのはザックジャパンの頃である。

しかも決めたのは代表に長く呼ばれていない遠藤保仁だ。

本田もミランではフリーキックを決めているものの代表では2013年のウルグアイ戦が最後である。

ハリルホジッチも就任当初からこの問題を何度も言ってきたが一向に改善の道がみえてこない。

監督自らが中村俊輔しかいないと言っている時点で、日本がいかにキッカー不足かがわかるだろう。

まあ個人的には中村俊輔を呼べばとは思うが年齢的なのを考えるとのことなのだろう。

とにかく今日の試合では

是非2トップシステムでホームで大勝利を収め、

11月の欧州遠征に弾みをつけてほしいものである。

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