マドリーが負ける確率は11%！アトレティコがチャンピオンズリーグ準決勝で敗退したらチームは低迷期に入るのか？

敵地サンチャゴ・ベルナベウでのCL準決勝1stlegを0-3で落としたアトレティコ・マドリー。

準決勝で3点差以上をひっくり返したチームは過去におらず、逆転は絶望的となった。

 

16-17チャンピオンズリーグでバルサがパリサンジェルマンを逆転したあの奇跡をアトレティコマドリーは起こせるのか？

「絶対に諦めない」闘将はファイティングポーズを取る

クリスティアーノ・ロナウドに再びハットトリックを決められ、

ベルナベウに沈められたアトレティコ。

試合終了直後の会見でアトレティコの監督 ディエゴ・シメオネが強調したのは、

「諦めない」ということだった。

まだ90分残っている。厳しいのは確かだけれども、

絶対に諦めない。そんな意思、魂が伝わってきた。

もっとも、筆者は映像等を通して見せてもらったため、

その熱量を100％感じられたわけではない。

それでも、シメオネの火が消えていない、

それどころかむしろその火の勢いが増しているようにすら感じた。

チームの充実度は歴然の差があるが

アトレティコは、ビセンテ・カルデロンでの正真正銘最後のマドリーダービーで奇跡を起こせるのか。

状況は限りなく厳しいと言わざるを得ない。

PSGとバルサの大逆転劇と同等かそれ以上に。

もちろん得点差はそれよりも少ないが、

両チームのチーム状態等を考えると同じ物差しでは計れない。

アトレティコにはそこまでの破壊力はなく、

今シーズンは長年インテンシティの高いサッカーをし続けてきた代償か

安定感に欠けチームとして波が激しい。

多くの選手からは疲労の色も伺え1stlegでは、持ち前の球際での激しさは失われていた。

クラシコで痛い敗戦を喫しながらも大胆なターンオーバーを挟み、

万全なコンディションを整えることができたマドリーの動きの良さが

際立っていたとも言えるが、寄せきれない場面が目立ち、結果にも表れている。

そして、間に行われたラ・リーガ36節ではアトレティコがほとんどターンオーバーをせず

エイバルに1-0となんとか勝ったのに対してマドリーは、

グラナダ相手に軒並み主力を全員スタメンから外し4-0で大勝した。

水曜日の夜のコンディションはマドリーに分があると言わざるをえない。

 

レアルマドリーに敗戦し決勝進出がアウトになるとシメオネは退任、グリーズマンもマンUへ移籍？チームは低迷期に突入？

アトレティコの前に広がる2つの道

水曜日の夜、歴史的レモンターダ（逆転）を演じなければ

アトレティコは4シーズン連続でマドリーにCLで敗れることになる。

上でも書いたように、最後のカルデロンでのマドリーダービー。

仮に負けるとなれば、そのキズは彼らにより深く残るだろう。

何より、シメオネが来季続投するのか否かこれがすごく関わってくるはず。

勝てば、アトレティコに栄光をもたらすことができるが、

戦前の予想通り破れてしまえば再び辞任に傾くだろう。

なにより、今シーズンは開幕前からトリプレーテ（3冠）を掲げてきた。

シメオネが具体的に目標のタイトル数を語ることは

珍しくかなりの覚悟を持って今シーズンの指揮をとってるはず。

そして、シメオネが退任することとなってしまえば、主力の離脱は避けられない。

エース アントワーヌ・グリーズマンにはマンチェスター・ユナイテッドとの合意が囁かれ、

守護神 ヤン・オブラクにもユナイテッドからの興味が頻繁に伝えられている。

ヤニック・フェレイラ・カラスコ、

サウール・二ゲス、ホセ・マリア・ヒメネスらにも

他のビッグクラブからの手が伸びている。

今までは、シメオネへの忠誠心とも言える心のガードで残留してきたメンバーも

そのシメオネが退任、

さらに、4シーズン続けてCLで同じチームに敗れればチームとしての

限界を悟ってしまい退団に流れても不思議ではない。

アトレティコが再び暗黒期に突入することは？

では、アトレティコはマドリーに敗れた後シメオネの辞任、

主力の移籍を経て新本拠地 ワンダ・メトロポリターノの開場とともに

再び暗黒期に入ってしまうのか。それは否定したい。

今のアトレティコは、ヨーロッパ屈指の強豪となりCL出場権を得るのは

最低ノルマ、CLでもベスト8はノルマになっている。

シメオネが来る前とは状況が大きく異なっている。

サッカーの軸も確立されておりそれは、アトレティたちにも浸透している。

仮に、シメオネが去り多くの主力が退団しようともアトレティコが崩壊することはない。

そう思いたい。

最後に、マドリーにいる生まれながらのアトレティの友人 Jorgeに2ndlegの予想を聞いた時の反応を紹介したい。

シメオネだけでなくアトレティの魂の火も消えてなかった。